[ M&A ]

2005年09月17日

DESの税務

今日は、いきなりですが、DESの税務について概要をお話したいと思います。

DESについて、このBlogで取り上げるのは、初めてでしたかね?

本来は概要から進めていくべきでしょうが、それは、またの機会ということ。

DESの税務には、大きく分類すると次のようになります。

  債務者側の処理 債権者側の処理
現金払込型
現物出資型 券面学説 適格
評価学説 非適格

〔債務者側〕

� 実際に現金払込あり → 資本取引 → 債務免除益なし
� 額面資本増加     → 資本取引 → 債務免除益なし
� 額面−増加資本   →  贈与?  → 債務免除益の認識

〔債権者側〕

� 実際に現金払込あり → 資本取引 → 実際払込金額
� 簿価取引 → 税務上評価減の計上なし
� 時価取引 → 税務上評価減の計上の可能性あり

注目は、�、�ですが、こちらはあくまで『税務上』の話です。

会計上は、あくまで時価取引です。

また、��の券面額説と評価額説の選択ですが、実務では『券面額説』が一般的です。

※ 今回の話は、思いっきり単純化しています。
 あくまで、概論であり実務的には、専門家に相談されてください。

投稿者 kuni01 : 22:46 | コメント (0) | トラックバック

2005年09月09日

M&A to 理念 to 戦略

本日の、日経新聞の社説に次のようなものが出ていました。

http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/index20050907MS3M0700507092005.html

普通、社説というと、その日掲載の記事に対するものが主だと思っていましたが、きょうの社説は、あまり、本日掲載の記事とは、無関係のものでしたが、私は、「良くまとめているな」と感じました。

M&Aは、ブームでしょうか?

答えは「Yes」かもしれません。

ただ、M&Aは企業戦略として、正しい選択なのでしょうか?

答えは「Yes」でもあるし、「No」でもありますし、やってみないとわからない分があります。

ここで、わたしは、「やってみないとわからない」という表現を使いましたが、それは許されることでしょうか?

答えは「No」だと思います。

上場企業は、株主がいます。

企業は、株主に対して「善管義務」を負っています。

とういうことは、その分からないままのM&Aは、ある意味「バクチ」となってしまい、義務を果たすことができません。

これは、非公開企業の場合でも、その社会性において、やはり、「No]でしょう。

社説の中に、次の一説があります。

「しかしブームにあおられ、投資銀行などに薦められるまま会社や事業をかっても失敗する可能性が高い。経営改革の一環と位置づけて独自の理念や戦略、ノウハウを持つべきだ。」

つい先日みた統計では、M&Aの失敗要因は、「高く買いすぎた」というものが、トップだったと思います。

もう一つ、高確率だったのが、「社内の融合(シナジー)が出なかった」というものがあげられていました。

社説にも、

「新しい経営方針や人事制度を速やかに浸透させ、組織の混乱を最小限に抑えなければ、優秀な人材を失いかねない。」

と社内融合、すなわち組織の統合に対するリスクに警鐘をならしています。

私が思うに、2つの会社が一つになるためには、相当な計画とその実行力が必要です。

livedoorのようなM&Aのプロの会社ならいざ知らず、最近では、創業以来、M&Aを経験したことの無い様な会社でも、平気でM&Aを行おうとします。

「幼稚園生が大学に入る」といった例えが使われますが、既存の経営とM&Aによる融合は、それぐらい、ギャップがあると考えるべきだと、私は思います。

ちなみに、「高すぎた」というのは、「素顔も知らないまま、結婚した」ですかね。

(*^_^*)

投稿者 kuni01 : 01:35 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月25日

M&Aと戦略目的

今日は、ある会社の社長さんとM&Aの件で、お会いいたしました。

 

そこで社長さんは、「自分は、この会社のココが欲しいからM&Aをするんだ!」というのを、はっきりとお聞かせくださいました。

 

 

それまで、資料等を見せてもらったり、担当役員の方からお話等はお聞きしていましたが、社長とお会いできて、はじめてその戦略的な目的がはっきりと見えてきました。

 


このようにM&Aの目的を具体的に語られることは、あまりないのではないでしょうか。

 

逆に、資産だけに注目したもの、とりあえず、持ち込まれてきたから、理由付けをして、M&Aの正当性を後付するもの、銀行に言われたから仕方なく、といったものが多いのではないでしょうか。

 

M&A成長の戦略


現在のようなスピードの時代、M&Aは、ある意味「勝ち組」と、「負け組」を決める一つの要素だと言っても、過言ではないと思います。


つまり、時代で「勝ち組」となるには、M&Aで自社に足りない部分を補完していくしかないのです。

「M&Aは、時間を買っているようなものだ」といった言葉も、聞きます。

「まさに、その通り!」だと私は思います。


だとしたら、「何のための時間を買っているのか?」タイムマシーンではないけど、どこの時代にいくのか、明確にしておくことは、M&A戦略の第一要素ですね。(*^_^*)

投稿者 kuni01 : 00:52 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月11日

M&A時のプレミアムについて

M&A時のプレミアムというと、理論的には会社の超過収益力と言ったいわゆる「のれん」の価値であると言われています。

 

 

でも実際は、プレミアム部分というのは、非常に感情的なものであるのでは、と思うことが多分にあります。

 

 

たとえば、事業承継的なM&Aの場合には、そのプレミアムはある意味、先代経営者への「ご苦労様料」の意味をもっていたり、競合企業買収の場合には「封じ込め料」であったり、また、このBlogに書かれているように買収企業が何社もある場合は、「負けられない料」であったりといった風にです。

 

 

会計的は、これらを全部まとめて、「のれん」として処理し、最長20年以内で定額償却となります(企業結合会計基準)。

 

 

ただ、本当は、これらのプレミアム部分については、区分ができれば、一時費用的な要素が含まれているかも知れませんね。(@_@;)

投稿者 kuni01 : 21:52 | コメント (0) | トラックバック

2005年06月08日

買収指針

5月27日に経済産業省より、

「企業価値・株主共同の利益の確保又は向上のための買収防衛策に関する指針」 及び 企業価値研究会「企業価値報告書」が公表されました。

 



日本もいよいよ、大買収時代に備えた体制が求められてきているのだなと思います。

 

以前、村上ファンドの事を、日経ビジネスの記事の紹介と共にに書いたことがあると思います。

 

また、先日、サイバーエージェントの藤田さんの「渋谷ではたらく社長の告白」についても書きました。

 

その本の中で、藤田さんが、村上ファンドからの株式の大量取得を受け、公開で集めた資金を返すよう求められる場面が出てきます。

そこで、藤田さんは悩まれるのですが(この章は本当、本人が言われるように涙ものでした。また、一見華やかそうに見えるベンチャー企業(起業)の影の部分でしょうね。)、その後、決算発表を控えて、楽天の三木谷さんに決算が苦しい胸のうちを明かすという場面があります。

藤田社長が「黒字を確保しなければ」という思いを打ち明けたとき
三木谷社長は「いいよ、そんなの。もっと、中長期の経営を目指しているだろ?信念を貫けよ」という交わす言葉。

このとき、これが現在の企業買収における指針の「企業価値」なんだなと思いました。

村上さんの言うように「現金があまっていれば返せ」これは短期的な視点でみた「企業価値」

一方、三木谷さんは、「(短期的な利益にこだわるより)中長期の経営を目指せ」といった中長期的な視点に立った「企業価値」

このどちらかをとるかは、株主でしょう。

難しい、指針もこういった場面を想定しながら、読んでみようかなと思っています。
(ただ、128ページもあるよ(-_-;)コレ)

でも、今からは、とりあえずサッカーみなきゃ!(*^_^*)!

投稿者 kuni01 : 19:29 | コメント (0) | トラックバック