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2006年04月07日

監査の『格付け』!?

本日の新聞に『上場会社の監査を登録制にする』という記事がでていました。

一定水準の品質を満たさない公認会計士事務所の監査は、上場企業では認められないというスタンスになりそうです。

そういえば、2年ほど前、某氏が、福岡のベンチャー企業向けの講演会で、このようなことを言っていたことを思い出しました。

『大手監査法人に監査を頼むより、個人事務所がいいですよ。』

確かに、今までは、大手監査法人の出す監査証明書と個人事務所で出す監査証明書。
どちらも、一枚の監査報告書であり、公開審査も、市場も同等に扱ってきました。

しかし、今後は、上場会社の監査報告書は、品質管理のしっかりした会計士の事務所=ほぼ『大手』の報告書しか認めない。といった形で、監査報告書自体に『格付け』が出てくることになるようです。

ただ、何か、根本的な部分は解決していないような気がします。

会計士監査の実行性と、その矛盾は、やはり報酬をクライアントより直接もらうこと、プラス自己のクライアントに対して、監査以外のサービスを提供すること。

すなわち、監査法人が所詮「営利集団」であることだと思います。

昔、会計士監査のコアコンピタンスは何か?という問いを問いかけられたことがあります。

会計処理の専門家であれば、経理を何年もやってきた人の方が詳しいし、大学の先生の方が、理論的でしょう。

経営については、企業OBや、はたまた、大学の先生といった人の方が詳しいでしょう。

ファイナンスについては、投資銀行といった人の方が詳しいでしょう。

ITについては、システムエンジニアの方が詳しいでしょう。


そういった他にそれぞれの領域のプロフェッショナルがいるのに、『何故、会計士が監査なのか?』


それは、ひとえに『独立性』という言葉であり、それが会計士監査の実効性を保つコアコンピタンスなのでしょう。

果たして、『品質管理』でそれが保てるのでしょうかね。

投稿者 kuni01 : 2006年04月07日 23:17

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コメント

 会計士=監査人と捉えた場合、まさに「(精神的)独立性」がコアコンピタンスであり、他の職業と代替のできないところだと思います。
 しかし、会計士=会計(及び経営)の専門家と捉えた場合、会計面を切り口に企業全般のアドバイスをできる唯一に近い存在であるとも言えるのではないでしょうか。
 一つ一つの業務は確かにその道の専門家がいるかもしれませんが、全般のアドバイスが可能な「よろず相談屋」のような存在はまさに公認会計士がぴったりで、それがコアコンピタンスと言えると思います。
 会計士はもっと業務に自信をもっていいのではないでしょうか。

投稿者 西公園の者です : 2006年04月08日 13:22

西公園の方、今日はお花見誘えばよかったですね。(^^♪

経営者にとって、会計士や税理士というのは、確かに、『会社の事情は良く知っているけど、会社の外部の人』といった意味で、相談しやすい人間でしょう。
(コンサルティングメインの私の業務はまさにソコがコアコンピタンスですね。)

ただ、市場に対して監査報告書を出す監査人にとっては、諸刃の剣のような気がします。(特に、仲良くなってしまう場合は。)

今日、興味深い記事がありました。

証券等監視委員会が、企業関係者の内部告発を受けて、調査、有価証券報告書を訂正させたとのことです。

もう品質管理ではなく、市場の立場からの『独立性』を持たなければ、後ろから刺される可能性がありそうですね。(-_-;)

投稿者 けやきの管理人 : 2006年04月08日 23:18

 最近は内部告発(退職後の告発を含む)がよくあります(しかも、嫌がらせにうその情報を告発する場合も多いようです)。内部告発が金融庁・財務局にあると、場合によっては担当公認会計士が財務局から直接説明を求められます(経験者は語る...)。
 その場合しっかりと業務を行っていれば、当然問題はありません。したがって、会計士は常にどこから見られても疑われないように、しっかりと独立性も持って業務をしておかないといけないということでしょう。それが結局、社会・証券市場のためであり、会社のためであり、自分のためになるということでしょう。

投稿者 西公園の者です : 2006年04月09日 09:23

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