« ベンチャー企業の会計 | メイン | リース取引について »

2005年09月24日

ジコカブシキ

会計処理にも法律の世界と同様『論点』と呼ばれるものがあります。それは、一つの経済事象を取り上げて、『こう会計処理した方がいいのではないか』『いやいやこう処理したほうがより実態に近い』とか複数の学者さんが意見対立するようなものです。

 

例えば『自己株式』。これにも次のような意見対立があります。

 

     資産説

資産説によれば、一般に自己株式であっても有価証券として譲渡価値を有し、流通性が高く、他社の株式の保有と異なることはないということを論拠とします。

 

     資本控除説

資本控除説は、自己株式の取得を株式の発行と表裏の関係で捉え、株式の発行は資本の増加なのだから、その再取得は資本の減少にほかならないとみるわけです。

 

そして、自己株式の会計処理は面白いことに以前資産説による処理だったものが資本控除説へ変化しました。

 

**********************************************************

(具体的には)

自己株式の会計的性格について、従前から会計理論上、資本控除説が支配的でしたが、商法では、自己株式の取得は原則として禁止され、取得した場合も短期的な処分が予定されていたので資産説が採られていました。

 

しかしながら、商法が改正され自己株式の取得が容易になり、また保有し続けることも可能になったこと、その一方で自己株式の処分には新株発行と同様の規制があることなどから、資本控除説へと変わっていったのです。

 

ちなみに来年から施行される新商法では自己株式の取得がさらにカンタンになったようですね。

**********************************************************

 

経済実態に合わせて会計処理もどんどん変化する。あるべき姿だとは思いますが、実務の現場では結構大変なのです。

 

(今日は妹の結婚式。笑いの絶えない楽しい式になりました。来てくださった皆様に感謝

投稿者 a005547 : 2005年09月24日 00:46

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.akasaka-cpa.com/mt/mt-tb.cgi/61

コメント

コメントしてください




保存しますか?