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2005年07月13日
在庫はそんなにワルイのか�
(前回のつづきから・・・・)
『どうせ将来使うものを安く大量に仕入れることのどこがいけないのか?』『多くの会社が在庫削減を経営上の目標に謡っているが、それは何故なのか?』というところまででした。
さて、今回はその疑問を3つの切り口から考えてみたいと思います。
Ø 売れなかったらどうなるか?
会社は、仕入れた商品に何らかの付加価値を乗せて、市場に売りもうけています。ここで重要なのは、先に仕入れて(=先に支払い)、その後売る(=後に収入)という順番です。
何が言いたいかというと、商品を仕入れてもそれが売れない場合、会社からはお金が出て行っていくばっかりだということです。
20年前までは仕入れれば仕入れただけどんどん売れていきました。そのような時代では、確かにどうせ将来使うものを安く大量に仕入れることにも合理性がありました。
ところが今は変化の時代。昨日売れていたものが今日売れるとは限りません。
そのような中大量の材料や商品を、数%安く仕入れても背負い込むリスクのほうが断然大きいといえます。もしも、売れなかったらお札に羽根が生えているようにお金はどんどんなくなっていくでしょう。
ここに在庫削減の一つの理由があります。
POINT
変化の時代では、安く仕入れるメリットよりも、売れないリスクのデメリットの方が圧倒的に大きい。
Ø 在庫を仕入れるためのお金を別のことに使ったらどうなっていたか?
また、ある型落ちの商品100万円分を営業担当者の1年間に渡る必死の努力により、何とか売れたとしましょう。
でも、型落ちであるために取引先からは買い叩かれ、それでも103万円で売れ3万円の黒字を獲得できたという場合を想定してください。
社長は『よく型落ちのものを赤字も出さずに売った。そのうえ3万円の利益まで獲得したなら凄いじゃないか。』と褒めるでしょうか?
しかし、会計的思考をされる社長ならこう言うはずです。
『確かに営業担当者は良くがんばった。しかし、問題なのはその手前。仕入れすぎにある。そもそも1年もかけて3万円の利益が精一杯だったじゃないか。』
『それなら100万円の現金を仕入れに充てるのではなく、借金の返済に充ててれば良かった。そうすれば何の努力もせずに5万円(⇒利率が5%と仮定してます。)の利息を払わずにすんだのに。』
POINT
お金を出して買った在庫を寝かせておくくらなら、借金を返したり、その他もっと儲かる事業に投資したりするほうがよい。
Ø 在庫を置く場所をどうするのか?
日本は狭いです。土地が高いので自社でそんなに倉庫を持つことはできません。また借りるとしてもかなり毎月の賃料はかなり高いという実情があります。
言おうとしていることはもうおわかりだと思いますが、在庫をたくさん持っていると物凄く高い土地を買ったり、倉庫業者に賃料を払ったりしなくてはならないということです。
『うちにはたくさんの土地があってそこに在庫を置いてるからいいよ』という会社さんもあるかもしれません。でも、毎年固定資産税がかかります。また、在庫を管理するための人員も必要です。
また、そんな土地があるのであれば、早く売って現金化し、借金を返したり、もっと儲かる事業に投資したりした方が得というのが会計のロジックです。
POINT
在庫は置いておくだけでもお金がかかかる。
Ø こんな状況が複合的におこったら?
たくさんの材料や商品を仕入れ、入りきれなくなったため、倉庫を借りて置いていたが、1年たっても2年たっても売れず、ついには売れないとあきらめて、廃棄物処理業者に処分料を支払って引き取ってもらった・・・・・
お笑いのようですが、結構ありがちなことなのではないでしょうか??
投稿者 a005547 : 2005年07月13日 00:01
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コメント
そもそも、仕入れることと売ることを別々に考えてるのも変な話ですね。
会社って、仕入業者を通してお金を外に出す(私は『投資』っていってますが)。
出したお金をお客さんを通して回収する。
結局、投資から回収までがひとつの流れなんですよね。
私は税理士ではなく記帳代行ですが、
お客さんの規模が大きくなるほど、分けてみてしまう傾向が強いみたい。
社長さんからすれば、投資したお金は早く回収したいのが当然でしょう。
余計なお金もかかるわけですし・・・。
投稿者 raku2kaikei : 2005年07月14日 01:49
raku2kaikeiさん、Commentどうも有難うございます。
会社の規模が大きくなればなるほど、分業化がすすみ、仕入れと売上げが別々に考えられてしまうという傾向について、私も同じ考えでいます。
規模が大きくなって、仕入れ担当者と売上げ担当者とが別々になったときに会社全体の観点から『投資から回収までがひとつの流れ』ということを教育できるかどうか、またそのような仕組みをつくれるかどうか、ということが更なる会社の発展を望めるかどうかの違いになるという側面はあるのでしょうね。
投稿者 a005547 : 2005年07月16日 00:51


