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2005年06月12日
顧客起点のビジネス
このBLOGでも何度か登場している『ニューヨーク流たった5人の大きな会社』。
著者である神谷秀樹さんは、この中で『現在、ITの登場によって供給者起点のサプライチェーンから需要家起点のサプライチェーンへの大転換期にあり、日本のあらゆる産業が供給者起点から需要家起点に転換すれば、その産業は構造不況業種から成長産業へと転換されるであろう。なぜならそのサービスには著しい競争力が備わり、人々がぜひとも使いたいという需要が生まれるからである』と説いています。
会計/税務に携わるわれわれの業務について顧客起点のサプライチェーンとはどういったことを指すのでしょうか?
例えば、経営者に対して会計・財務的な視点から様々な提言ができる『参謀』として、クライアントにすでにいる人材のスキルアップをサポートすることもひとつの形ではないかと思います。
従来、クライアントからの会計税務処理の質問に答えたり、記帳代行をしたり、申告書を作成したり、会社が本来独自で行うことのできる業務を代行するという業務が多かったように思います。この方法は会社にとって費用負担が軽く効率的かもしれませんが、長期的な視点でみると、会計税務のノウハウが会社に蓄積されにくいという側面があるのではないでしょうか?
また、企業再生業務にしても、これまでは、債権放棄の額を決めたり、グッド事業とバット事業を切り分け、バット事業については切り捨てたりするなど外科的な業務が主であったように思います。しかし、外科手術が成功したとしてもその後会社が自力で再生していくのにはかなりの苦労が必要だと考えられます。
さらに、社会人を対象とした専門学校等はその分野について広く一般的な知識を得ることには向いていますが、必ずしもそれが勤務している会社での業務にマッチしているとは限りませんし、デイリー業務をこなすだけで精一杯のなか、学校に通う時間を作ることすら難しいかもしれません。
このように考えるとき、会社が組織の中で自らをコンサルティングし、P(Plan)D(Do)C(Check)A(Action)サイクルによる自己再生を繰り返すために、経営者の了承のもと核となる人物のスキルアップをサポートすることが『顧客起点のサービス』といえるのではないかと思うようになりました。
たとえば、
�会社からの質問に対して回答をいうのではなく、調べ方を答える。
�記帳代行、申告書の作成業務を行うのではなく、業務のノウハウについて答える。
�クライアントの1社1社ごとに強み弱みを分析し、個性にあった研修プログラムを組む(マネジメント、会計、税務)
�宿題は自社の業務と直結するものを出す。(販売サイクルの内部統制評価シートを埋めてきてくださいなど。)
�最終的目標として、自社の経営状況を分析し、経営者に提出する
などなどです。もちろん、会社の研修制度の一環なので、時間と費用は会社が保証してくれます。
現実に実行するとなると、大変でしょうが、いつかこのアイデアを生かせるときがくればいいなと思っています。
投稿者 a005547 : 2005年06月12日 21:36
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