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2005年05月15日

中小企業融資

土曜日の日経新聞に大手銀行が、中小企業への融資を拡大しているとの記事が出ていました。

 


 

土地担保神話が崩壊して、その企業の収益力を元にした融資が拡大しているとのことです。

 

売掛債権の流動化、在庫担保という、いわゆる営業資産を担保に取るもの、中小企業の財務諸表の査定による収益力、成長力をもとに融資するものといった具合にです。

 

この場合、通常の不動産担保の金利に比べ、高いとのことですが、金利の面からみれば、リスクプレミアムによるものでしょう。

 

不動産の場合は、客観的な時価がある程度査定できますが、新手法の融資の場合の裏づけについては、情報の非対称によるリスクと、その対象そのもののリスクがあります(「固有のリスク」とでも言っておきましょうか。)

 

固有のリスクの例は、以下のようなものがあると思います。

 

 在庫 :そもそも売れるか判らない
 売掛債権:その債権の相手先の信用力
 財務諸表による判断:その収益力が未来のキャッシュフローを表すわけではない

 

ただし、不動産担保にも

 

土地 :将来土地の下落がある
収益不動産: 将来もテナントが出て行かないわけではない

 

といった具合で、固有のリスク自体は、多かれ少なかれどちらもリスクが存在するのでしょう。

 

となれば、情報の非対称

 

これは、不動産の方が有利な気がします。

ほか、在庫はみても売れるか判らないし、財務諸表による判断は、その企業の財務諸表の信頼性、すなわち会計帳簿の信頼性、決算への経営者の姿勢(保守的な会計を行うか、節税だけのための会計を行っていないかといった)、売掛債権はその融資先の企業の取引先の信用状況とそのデフォルトが、融資先に与える影響まで加味しなければならないのでしょう。

 

最近はBlogでも何度か書いていますが、中小企業会計について関心を持っています。

 

もし、中小企業の決算書が、誠実に作成され、信頼性が高いものであれば、不動産担保に本当に取って替わる時代が来るのでは、と (*^_^*)

 

投稿者 kuni01 : 2005年05月15日 11:28

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