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2005年05月29日

会計よもやま話�〜会計基準はコミュニケーションツール??

最近ハイブリッド車のCMをテレビで見ました。ご存知のとおり、ハイブリッド車はガソリンエンジンと電気モーターとを使いわけることにより、燃費の効率化と排ガス中の有害物質の低減を実現するシステムで、「環境」という顧客ニーズに応えて、売れ行き好調のようです。この「環境」は、自動車市場においてキーワードとなっているようで、国内自動車メーカーはほぼこの技術をもっているし、アメリカの自動車メーカーもやっきになってハイブリット技術を開発しようとしているようです。

 

 

思えば、環境という言葉が注目されはじめたのは本当にここ最近のことです。これほどまでに便利になった世の中で、顧客の潜在的ニーズを堀り起こすためには、相当な研究開発費が必要となるでしょう。また、開発した高付加価値製品の生産のため、機械・電子機器等の設備に個人では考えられない位の投資額が必要となるでしょう。

 

 

企業はこれら設備投資を行うための大量の資金需要を銀行からだけではなく、証券市場において投資家からの出資によって賄います。

 

 

一方、投資家は、当たり前ですが、投資を上回る利益(配当/株式売却益)を得られる会社に対してだけ、投資をします。


この投資を上回る利益を得られるかどうかという投資家の投資判断に役立てるためというのが、「財務諸表」の基本的な存在意義です。つまり、投資家は、財務諸表に記載されている会計数値その他の情報を読み取ることによって、会社の将来の業績を予測し、その銘柄に投資するかどうかの判断をするのです。


ところが、財務諸表が投資判断基準として機能するためには、財務諸表の作るためのルールについて、財務諸表作成者である企業と利用者である投資家が共通認識をもっていなければなりません。会社が勝手に作ったルールによる会計基準による利益なんて誰も信用しませんよね。


このように財務諸表作成ルール(会計基準)は利用者と投資家とがコミュニケーションするためのツールであるといえます。したがってまた、利用者の変化とともに会計基準も変わっていかざるを得ません。


最近めまぐるしい会計基準自体の改正、固定資産にかかる減損会計、企業結合会計、退職給付会計、金融商品会計、連結会計等・・はすべてこの財務諸表利用者による利用方法の変化によるものです。


具体的には、日本のビッグカンパニーが国外の証券市場で資金調達を行ったり、逆に外国人投資家が日本の証券市場で投資を行ったりする場合、日本の会計基準と米国その他の会計基準とがあまりに乖離しているために、外国人投資家が会計数値に不信感をもち、適正な投資判断ができないとのクレームが発生しました。


現に数年前まで、日本の会計基準で作成された英文財務諸表について「わが国(日本)以外の国で一般に公正妥当と認められた会計原則及び実務に従って作成された財政状態、経営成績及びキャッシュフローを示すことを意図したものではない」旨の警句をつけるように強制されていました(いわゆるレジェンド問題)。


このように財務諸表利用者のグローバル化という背景から早急に整備された新しい会計基準は、一見複雑で理解しがたいように見えます。しかし、所詮コミュニケーションツールにすぎません。


理解の難しいコミュニケーションツールなんて存在する意味がありませんから、そのような視点から見れば、概要くらいは簡単に掴めます。


今後、読者の方々に新聞等でよく耳にする会計基準の概要を掴んでいただくことを目的として、わが国の会計基準をよもやま話を交えながら概説していきたいと思います。

投稿者 a005547 : 2005年05月29日 22:56

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コメント

こんばんわ。先日は、会計士さんの報酬の件で、ていねいに回答いただき、ありがとうございました。たいへん参考になりました。
ちなみに、私は「福岡」ではなく「大阪」の弁護士です。(^O^;)

きょうの日経夕刊にも、国際基準対応のために「会計監査が不正基準に重点」との一面記事が出ていました。すこしずつクライアントの付き合い方が変わっていくのかもしれませんね。
監査報告書の記載された「指定社員」という肩書きも、いままでとはちょっと変わって「よそよそしい」ですし。。

投稿者 momochin007 : 2005年05月31日 21:08

大変失礼しました。大阪の方だったんですね。

Blogというツールは、瞬時にいろいろな方に見ていただけるため、便利であると同時に少し怖い気もします・・・

これからも時事に即した読者志向の記載をしていきたいと思います!

投稿者 a005547 : 2005年06月01日 06:01

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