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2005年04月25日

中小企業会計(『賞与引当金』)

監査法人を辞める私にとっては、最後の監査となる決算繁忙期です。

 

 

連日深夜、昨日は、帰ってBlogと思ったら、例のウィルスバスターの誤ファイルをダウンロードしていたようで、パソコンのCPUが『ビジー!』(今朝、新聞を読むまで原因を知りませんでした <`〜´>)遂に、力尽きてしまいました。

 

 

明日からは近距離ですが、帰る時間が勿体ないので出張にしようと思います。


 

中小企業の会計指針、気になるところですが、今日はそれにちなんで、『引当金』について、書かせてもらいます。

 

 

銀行監査では、銀行の『自己査定』の監査を行うときに大量の融資先の決算書を見ます。

 

 

私の場合は、地銀なので、見る先は殆ど中小企業。


 

この中小企業で、引当金を仮計算でも計上している先はあまりありません。

 

(せいぜい、公開準備会社ぐらいですかね。)


 

ただ、この引当金の会計処理をとっても『勝ち組』『負け組』の差が生じる要因にもなりうるのです。


例えば、『賞与引当金』


賞与を支払わない会社は少ないとは思いますが、『賞与引当金』を適切な金額を積んでいる会社はあまりありません。


平成10年改正までは、税務上、一定限度までは『損金』として認められていましたが、現在は、コレを積んでも『損金』とはならないため、税務基準に合わせて計上していないのです。


すると、この賞与引当金の金額だけ利益は過大に計上されます。


ここまでであれば、まだ、いいのですが、実はこの過大利益を”儲かった”と錯覚してしまう会社の方がいるのです。


そのため、儲かった分、役員賞与や配当金として『社外流出』してしまうのです。


そして、夏が来ました。

「社長、夏のボーナス資金がありません!銀行に賞与資金の借り入れをしましょう。」


ということで、銀行ではボーナス時期に『賞与資金』というものを金利をつけて貸し出すのです。



もし、ここで、決算時に『賞与引当金』を適切に引当をしていたら、どうだったでしょう?



当然、その分利益が過少計上され、その上、損金には参入されないため税金も出ます。

(この辺、税効果の絡みもありますが、とりあえず話しを単純化するため無視します。"^_^")


社長も、コレはうかつに社外流出はできないと、夏まで賞与資金として銀行の3ヶ月定期預金に設定しました。


3ヶ月後、この定期が満期となり利息を受け取り、そのお金で従業員に賞与を支給しました。


この2つの違いがわかりますか?


『賞与引当金』の会計処理ひとつとっても、一方は、お金を借りる側(『負け組』)、一方は、お金を預け利息をもらう側(『勝ち組』)への道を歩むことがあるのです。



会計の問題は、債権者等の利害関係者等の利用の話もありますが、第一義的には経営者が利用できる『真実の概観』を伝えるものでなければなりません。

それを如何に表すか課題です。

投稿者 kuni01 : 2005年04月25日 00:09

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