« 投資とリターンについて考える | メイン | 繰延税金資産 »
2005年01月22日
投資とリターンについて IT編
前回、投資とリターンのお話について掲載しましたが、今回は、IT投資とそのリターンについて、考えてみたいと思います。
年間かなりの金額をかけてIT投資を行っている企業が多いと思います。
私も、SEの経歴を持っているため、監査法人においても、システムの専門家として、「システム監査」、「システムコンサル」といったものを仕事で行うことがあります。
その際、どうしても気になるのが、そのIT投資に対する、リターンの部分です。
大概の会社は、システム導入の際に、その導入後の絵を描き、それをもとに、ベンダーに提案書の提出をお願いしていると思います。
そして、ベンダー側から、プレゼンテーションを受けて、実際の開発、導入へと意志決定を行っていることでしょう。
ただし、そのシステムが実際に導入されたのち、そのリターンの調査は行っていないところが多いのではないでしょうか?
でも、ちょっと待って下さい。そのシステム導入は、一般に公開企業/中堅以上の企業の場合には、数千万円から数億かかることが想定されます。
それなのに、その投資後のモニタリングは行われていない、というのはどうなのでしょうか?
ただ、この現象の理由は、リターンの測定方法が、これといって決まったものが無いのも一つの要因だと考えられます。
システム投資のリターンには、以下の2つに大別できると思われます。
1.効果面
2.効率面
ここで、「効果」と「効率」を区分するということを認識して下さい。
分かりやすさでいくと、おそらく「効率」が分かりやすいでしょう。
「効率」は、社内の資源の再配分、省力化につながる指標です。
つまり、ある作業を3人でやっていたのが、システム導入により一人ですむようになった。こういった、ある意味お金で計れるものが、「効率」です。
一方、「効果」の方は、少し複雑で、例えば良くあるのが、営業支援のためのツールといった、その導入が、営業力の向上という効果をもたらし、結果。企業価値向上に繋がるような場合でも、その因果関係が直接的には把握しにくい場合があります。
そういった場合にどのような形で、その効果を計るかが、問題となりますが、バランス・スコアカードの考え方を利用して、指標化するといった方法での測定も有用であると、考えられます。
いずれにしても、投資をおこなったら、おこなったままで、その後、そのリターンをモニターしないのは、企業活動の最も基本的なスキームに対する認識が甘いのでは?
となってしまうのではないでしょうか?
投稿者 kuni01 : 2005年01月22日 23:50


